第544話 英雄伝説Ⅲストーリーダイジェスト最終章（終）

ふたつの旅があった。
昔、白き魔女と呼ばれる娘がティラスイールを旅した。
異界から来た魔女は孤独な巡礼を続け
一筋の希望の道を残した。
ガガーブの先に世界はなく、
大蛇の背骨の果てにも世界はないと信じられていた
時代の終わりに、
ジュリオとクリスは巡礼の旅をした。

二人は白き魔女の残した希望の道を通ってきた。
道は20年の歳月を隔てた今もそこにあった。

最大の災い、ラウアールの波。

ふたつの巡礼の旅は多くの人々の力に支えられ
災いの波からふたつの世界を救った。

ときにガガーブ歴992年。
ティラスイールに新世紀の足音が聞こえはじめる
冬のことだった。

白き魔女と呼ばれる娘がティラスイールを旅した。
魔女の名はゲルドと言った。

Fin

☆本文は日本ファルコム株式会社さまのゲーム
「英雄伝説Ⅲ　白き魔女」のストーリー概略を
株式会社新紀元社さまの書籍
「英雄伝説ファンブック　ガガーブ・トリロジー」
を参考に編集したものです。