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第532話 英雄伝説Ⅲストーリーダイジェスト最終章(20)

○デュルゼルの手紙(概要) 
王都街道を走る馬車に揺られながら、ジュリオと
クリスはデュルゼルからもらった手紙を読んだ。

ジュリオ。それに、クリス。
お前たちは本当によくやってくれた。
自分たちが、どんなに素晴らしく良いことをしたのか
今は実感がないかも知れないが、
本当によく頑張った。
この俺にしたところで、ドルフェスの塔に
お前たちが来なければ例え世界が滅んだとしても
重い腰を上げなかっただろう。

英雄とは常に人々と共にあるべきものだと思う。
それは特定の者の思惑を守る者でも戦いに名を馳せる
武人でもない。純粋に弱き者の心がわかり、前向きで
あり続けられる者のことだろう。俺なんかより、ゲルドや
お前たちこそが英雄と呼ばれるのにふさわしいのだ。

この旅を忘れるなよ。英雄の心を持ち続けろ。
せっかくゲルドとお前たちが守り抜いた世界だ。間違った
方向に進めないのもお前たちの役目なのだ。

ー俺はゲルドを埋葬した後、その杖を持ってオルテガの
元を訪れた。オルテガは持てる魔法の全てを駆使して
杖の力を封じ、その後クリスが持つようになったわけだ。
ゲルドの丘で銀の短剣と並べた時に杖が発動するように
してくれたのもオルテガだ。

これだけは言っておく。
大切なのは経験をどう受け止め、どのようにこれからの
生活に活かせるかどうかだ。いくら貴重な経験をしても、
自分の人生に活かせなければ意味はない。
英雄の心を持ち続けろ。いいか、いい大人になるんだぞ。

ー説教臭くなって申し訳ない。年寄りの戯言だと思って
許してくれ。さっき、ローディがやってきた。若い剣士の
考えることは察しがつく。俺もそうだったからな。
ジュリオに返してもらったエスペランサーが役立ちそうだ。

元気でな。
今度会うときがあれば、一緒に酒でも飲もうじゃないか。

追伸 ジュリオへ。
頑丈で鋭い剣だけがよい剣ではない。時には刃がこぼれ
すぐにも折れそうな剣が最良の名剣になることもある。
人の世も、かくあらん。



○「希望」が折れても 
ローディは早速デュルゼルから手ほどきを受けていた。
斬りかかったまま、ぐいぐいと相手を押すローディ。
対するデュルゼルはタイミングを見て剣を押し返す。
互いに間合いを取って再び打ち合いを続けるが
ローディの一撃でエスペランサーは折れてしまった。

ローディ「これでは勝負は続けられないな。
確か、その剣はエスペランサー。
希望という意味を持つ名の剣だろ」

デュルゼル「…ああ」
ローディ「希望が消えちまったということか?」
デュルゼル「いや。希望はひとつではない。
ジュリオとクリスはこの世界にとっての希望、
俺にとっての希望はどうやらお前のようだ」

ローディ「一本取られたな」



Tips - 英雄伝説オルテガの軌跡 -
オルテガ(ラップじいさん)には数々の逸話がある。
「朱紅い雫・海の檻歌」ではミッシェルとして活躍。
こちらはゲーム本編で確かめてほしい。
その後はオルテガと改名して妖術使いと和解したり
オルドスの都を開設したりしている。

晩年はラグピック村のラップとして隠居するが
デュルゼルに心構えを教えたり、
ゲルドの杖の力を封印するなどしている。
この封印で彼の魔力はほとんど失われてしまうが
狼の群れを撃退する程度の力は残していた。

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