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第485話 英雄伝説Ⅲストーリーダイジェスト最終章(7)

○イザベルの塔・レバスとの対峙前座 
城の天儀室にはやはりレバスが待ち構えていた。
彼の頭上にある天球儀にはまるで血管のような
得体の知れないモノがまとわりついている。

レバス「いかがかな?この、確かな鼓動…。
無数の想念を吸収した天球儀は今や物体で
ありながら生命を得て、最高潮に成長した。
遅かったな。もはや私が手を加える必要はない。
儀式は全て完了した。後はラウアールの波が
この世界に現れるのを待つだけだ」


ジュリオ「そんな…。」
デュルゼル「なぜ、こんなことを」
レバス「理由もわからずに、滅びゆく世界と共に
消えるのも一興だろうが…。
ここまで来た努力に敬意を払い、教えてやろう」


一同「……」

レバス「お前たちが異界と呼んでいる我々の
世界を救うためだ。魔女の海に浮かぶ魔女の島。
お前たちはそう考えているようだが、現実には
少し違う。そこには島などなく、あるのは空間の
『ひずみ』なのだ。その場所で2つの世界は繋がり
この世界と異界の往来を唯一可能なものと
しているのだ。

異界にもこの世界と同様、人が生き
人々の営みがある。その人々の営みが
ラウアールの波により崩壊しようとしているのだ。

そのことに気づいたのは今から30年ほどのこと。
我々の世界の人間は生まれながらにして魔法が
扱えた。だが、それがアダとなった。
魔法を使う際に浄化できなかった負の想念が
長年に渡り蓄積され、手のつけられぬ怪物になった。
それがラウアールの波だ。」


デュルゼル「自分の世界を救うために、他の
世界を滅ぼしてもよいと言うのか?」

レバス「我々の世界でも色々な意見が出たよ。
一部の者はこの世界に来て、それが
果たして許される行為なのか自分の足で歩き
この世界を巡る者もいた」

ジュリオ「それが魔女の巡礼…。」

レバス「そうだ。中には白き魔女と言われたゲルドの
ように、この世界が嘆きの想念を生み出さぬよう
助言を残した者もいる。しかし我々の結論はすでに
出ていた。ラウアールの波をこの世界に呼び込み、
自らの世界のみを救うという道に…」

ステラ「天球儀に嘆きの想念を閉じ込めたのは
ラウアールの波が生まれた時と同じ状況を作り
この世界へ誘導するためだったのね」


レバス「そういうことだ。ラウアールの波は
自分を育んできた嘆きの想念の波長を好む。
この世界が我々の世界より嘆きの想念を
多く持てば、間違いなく波はこちらの世界に
打ち寄せる。
我々は非情にならねばならなかった。
我らの世界の者の心が持つ嘆きを捨てない限り、
この作戦は成立しないからだ。

…これで、わかってもらえたかな?」



Tips - 真っ赤な空、せまるラウアールの波 -
レバスと決着をつける頃の空は真っ赤に染まり
その奥には黒い宇宙のようなラウアールの波が
訪れている。ジュリオたちの世界の運命は?

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