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第203話 私の本棚からレトロなマンガが出てきた件

今回も「書籍関連」の記事でいってみましょう。
令和を控えた先日、本棚をいじっていたら
…何やら、古そうなマンガが出てきましたよ


真鍋譲治先生が描いた「アウトランダーズ」という作品です。
出版元は白泉社。
手元にあるのが平成2年(第5刊)ですが、
初稿が1985年1月となっており、さすがに驚いた💦

内容も決して「表紙のヒロインで釣る」ようなものではなく
好感が持てる。
アウトランダーズ
※画像は全てアウトランダーズ上・下巻(真鍋譲治氏著・白泉社)
 著作権的な問題がございましたら、ご一報頂けると幸いです

ストーリー
 近未来(昭和6X年)の東京を突然襲った巨大な「生体兵器群」。
彼らを操っていたのは、地球の先住民族を主張する
宇宙規模の大帝国「セント・エバスキュレーゼ」
(以後、帝星とする)の者たちだった。
 帝星の王女「カーム」は、たまたま出会った新人カメラマンの
若槻哲也(テツヤ)と一戦を繰り広げ、剣を奪われる。
 一方、地球上の先進諸国は宇宙人の侵略を事前に予知しており
軍部を中心とする密接な関係を取り合うようになった。
「…これは戦争ですよ。日本のじゃなくて、世界のね」

 地球上の組織が勝利のために必要とする存在、それは哲也の
上司にあたる女性記者・岡沢亜紀であった。
元カレの自衛官は彼女をシベリアへと連行する。
 「地球の指導者」とされる老人・ネオは目を輝かせて喜び、
彼女を魔女ジレールとして覚醒させてしまう。
 ほぼ同時期のこと。敗北に屈辱したカームは哲也の自宅を
探し出し、事情も知らぬ彼に真剣勝負のリベンジを挑む。
 しかし帝軍の海竜艦がネオの魔力により暴走を起こし
日本一帯を爆破。直前に親友武官からテレパシーを受けていた
カームは成り行きで哲也の手を取り、脱出に成功する。

 さて、帝星の艦に「捕虜」として乗せられたテツヤだったが
侵略の話や日本全滅の報を聞き、カームとは犬猿の仲に。
「捕虜と喧嘩するなんて」と友人バティアに嘲笑されるカーム。
その後も艦がドイツに墜落し危機一髪、など苦労が絶えないが
カームとテツヤの仲は少しずつだが縮まっていく。
 あげくの果てにカームが提案したのが「政略結婚」。
地球人のテツヤと、帝星のカーム王女が結婚することで
戦争の火種を消してしまおう、という大胆な計画である。
 だがこの時、カーム艦は両軍から「反乱軍」扱いされており
やがては艦の仲間に祝福され「結婚式」を行う。

※本作品の見どころのひとつが「描き込まれた生体兵器」。
時にページ全体を使った大胆な構図は必見でしょう

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 地球と帝星との戦争は決して喜ばしい展開が見られない。
「ネオ」は帝国へ恨みを持つ妖魔一族の生き残りであり
地球人の被害など、まったく頭にない程度の男であった。
 「魔女ジレール」も実際に存在しなかった女性で、
亜紀は彼に怨念を植え付けられた"被害者"なのだ。
 また「銀河帝国皇帝」も聖なる星・地球に見切りをつけて
いた。おとぎ話をいつまでも残すのは得策でない、と。
 東郷司令はこれ以上ネオの命令を仰ぐのは危険と説き
ネオを殺害、彼の機密兵器ドーラ(正体は月)を
奪取し「宇宙の新たな支配者」を狙う。
 (この計画はジレールを甘く見ていたのが原因で失敗。
地球が丸ごと消し飛ぶ惨事へとつながる)
帝星艦の制御を乱し、皇帝にせまる魔女ジレール
※正確には「帝星」に滅ばされた怨念の集合体
亜紀先輩の強い思いが妖魔一族の怨霊を暴走を抑える。
一騎打ちは皇帝が勝利し、解放された亜紀は息絶えた。

 嘆くひまもなく皇帝「クエイヴァス」が現れ、娘のカームに
帰還するよう命令されるが、彼女は悪態をついて拒否。
遂に皇帝の怒りを買い、強制的に帝星へと戻される。
 カーム勢の残存メンバー達は宮殿内部へ乗り込むも
次々と全滅、玉砕してしまう……
 味方たちの健闘により玉座の間へたどり着く主人公。
そこで待っていたのは銀河皇帝、そして別人のように
瞳と人格を入れ替えられた、愛しのカームであった。
 還るべき場所も、ほとんどの友人も失ったテツヤ。
この物語の結末はいかなるものになるのだろうか?
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時代を感じるが確かな名作
人物設定やキャラの細かい特徴、異質な生体兵器など
多くの点で作者のこたわりが垣間見えてくる。
上・下巻あわせて1400ページほどに及ぶ、超大作だが
私の場合は思わず「一気読み」したくなるほど楽しめた。
上巻に収録された設定集は必読でしょう。

ナチス・武士道・男らしさなどを語る場面が多いのは気になるが
当時の流行に沿った内容を詰め込んだのが原因だろう。
主要人物たちの年齢ゆえ(?)恋愛表現やラッキースケベを
狙った表現もあるが、とうぜん青年誌の許容範囲だ。
あとがきにも「本人は至ってノーマルな主義」と書かれている。
キャラをほとんど死なせてしまった件は作者も意識したらしく
巻末の後日譚で「魂が還ってくる休日」を描いている。

あとがきにはもう一つ興味を引くメッセージがあった。
「ヒロインがぴょんぴょん戦いまくる作品は
ややもすればマニア向けになりかねないという不安」。
正直、この年代に女性が中心に活躍する漫画はすくなく
ニッチ(隙間)作品に陥るリスクが高かった。
女性キャラの活躍が大衆に認められるようになったのは
「セーラームーン」「スレイヤーズ」「レイアース」の時代。
90年代以前のマンガ事情は、私もよくわからないのだが
本作は重版も出ているし、完結後のファンも多いと聞いている。
どこかで見かけたら一読することをおススメしたい。

ーおまけー
ヒロインの一人「バティア・ブレイティン・ロウ」
彼女のミドルネームは作中で時々ブレている。
作者さんも、長編を描くにあたり混同があったのかも?

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